こんにちは、つしまです。
先週・今週と打ち合わせに参加させていただく機会が何度かあり、緊張した1週間でした。その分、学ぶことや気づいたことが多かったので、今回は打ち合わせの内容を振り返りながら、「デザインの目的」についてまとめていこうと思います。
打ち合わせの流れ
打ち合わせの前に準備したこと
- クライアントの理解
- ビジネス・業界の理解
- 参考サイト
打ち合わせでお話ししたこと
- 現状と問題の把握(デザインの概要)
- 何を作りたいか
- なぜ、作りたいか
- サイト達成の目的
- 期待する効果
- 現状の課題
- アピールしたいこと
- コンテンツ素材について(写真、原稿の有無)
- スケジュール・予算について
- 更新・サイト環境について(更新、サーバー、ドメインの有無)
- 要望の把握(デザインの方向性)
- どんな内容にするか
- 入れたいもの・入れたくないもの(既存デザインを見ながら)
- ページ数・ボリューム
- 感じて欲しい印象
- どんな内容にするか
なぜHPを制作する必要があるのか、その目的を最初にしっかりと理解しておくことが重要です。
お客さんは、何か課題があるため、解決する手段としてHP制作を依頼しています。まずは、お客さんの現状の問題・課題のヒアリングをして、理解するところからが始まりなんだと思いました。
シンプルなデザインと凝ったデザイン
先日、看板のデザインを考える機会がありました。
「とりあえず目立つ感じにして」「明るい感じで雰囲気良く」といった感じの、ニュアンスだけで制作していましたが
その時、すっかり忘れていたのが「デザインの目的」です。
例えば「情報を届けるターゲットは30代後半の女性で、自分もまだ転職できるんだ!と前向きな印象を持ってもらいつつ、うちの会社イメージである困っている人をサポートする温かい感じを伝えたい」というように、グラフィックやWebデザインを制作する時には、目的が必ずあるはずです。
しかしこれらを一切無視して、「ここの色はオレンジの方が明るい感じがするだろう」とか「派手なデザインの方が色んな人に見てもらえるかな」と制作を進めてしまい、目的をすっかり忘れてしまっていることに気づいてすらいませんでした。

極端な例ですが、遠くからでもわかるようにお店の看板を掲げたいという目的があるのに、お店の前にスタンドタイプの看板を掲げても、近くを通った人からしか見えないので、目的を達成することはできません。逆に、遠くまでサインを出す必要もないのに、高いお金を出して独立の広告看板を設置しても損してしまいます。
全てのデザイン物に言えることですが、看板は必ずしもデザイン性の高いものや、目立ちさえすればいいというものではなく、簡素なデザインの方が良い場合もあります。クライアントの目的(商品やサービスを宣伝したい、お店の名前を覚えてもらいたい、目的地の案内をしたいなど)をしっかりと把握し、目的に合わせたデザインをすることが何よりも大切なんだと実感しました。

この画像は私が「よくありそう」なデザインを想像して作ったものです。左側はデザイナーが綺麗に作りそうなおしゃれなデザインですし、右側はフリーペーパーに掲載されていそうなとにかく目立つデザインです。
どちらが「良いデザイン」なのでしょうか?
学生のときに、右側のようなとにかく派手で目立つテイストのチラシやフリーペーパーが苦手で、何となくそんなデザインを避けてきました。しかし今は、デザインの良し悪しは「目的で決まる」のだなと考えています。例えば、商品の値段やお客様の年齢層など、「どんなイメージをお客さんに持って欲しいか」によって作るべきデザインは変わります。派手な方が良い場合もあるし、シンプルで落ち着いた感じの方が良い場合もあります。「良いデザイン」に絶対的な正解はないのだと思います。
大切なのは「お客さんの目的に合った意味のあるデザインか」ということ。まずはここを第一に押さえることが大切だと感じました。
まとめ
制作をしていると一生懸命になるあまり、目的を忘れたデザインになることが結構あります。良いデザインであるためには、第一に目的に即したデザインであること。これを胸に、「目的ってなんだっけ?」と常にデザインの目的に立ち返ることを忘れないようにしたいです。