デザインにおけるリサーチの重要さ

こんにちは、つしまです。

今回は、いくつかロゴを制作するうちに、自分なりのリサーチ方法が確立できてきたので、アウトプットに至るまでの過程を言語化してみようと思います。リサーチで数パターンの表現を把握しておくことでアウトプットの手を止めずに進めることができ、デザインにおけるリサーチの重要さを再確認しました。

前提

「ブランドロゴを作ることになった」という体で、ロゴデザインの制作過程における自分なりのリサーチ方法を書いていきます。

目次

1. 要素の洗い出し

まず初めに、ロゴに必要な要素を洗い出します。筆者はいきなりビジュアル制作に入れないので、「何が必要なのか」を書き出すことにしています。制作するロゴの概要を読み、以下のようにして全体と特に伝えたい内容を把握します。

ChatGPTで生成した架空のブランドです

以上を踏まえて、ロゴに必要な要素を洗い出します。書き出すことで、表現したい要素の抜け漏れがないかの最終確認にも役立ちます。ロゴに落とし込む要素は、希望するイメージや概要で洗い出した内容から連想される言葉やイメージを書いています。

2. 表現のリサーチ

洗い出した要素のうち、「ビジュアル」で表現するものについて参考になる表現を探します。Webやバナー、サムネイルなどのデザインギャラリーサイトやフリーイラスト素材サイトを覗いてリサーチを進めます。

例えば「オーガニック」を表現するモチーフとしては自然や植物の葉、ナイフやフォークのアイコンが使われていることが分かりました。このように1つの要素の表現を数パターン発見するとこの後の制作で手詰まりすることが少なかったです。リサーチにかける時間をあらかじめ決めないと、色々な表現に出会えるのでついリサーチに時間をかけてしまいます。「イメージを掴むためのリサーチ」ということを忘れないようにして、その要素の表現パターンをいくつか把握できたら次の作業に移るようにします。

3. 作業してみる

前項目を手がかりに、クライアントの希望のイメージから連想されるモチーフや頭の中で思いついたイメージを発散しながら、とりあえず作ってみます。大体しっくりこないので、次に何がうまくいかない原因なのかを分析します。

フォントに違和感がある?モチーフが複雑すぎる?色の組み合わせがわからない?物足りない?文字のハマりが悪い?文字の置き方がわからない?形が変?などと物足りないものを考えます。

4. しっくりこない要因をもとに改めてリサーチする

前の作業で考えたうまくいかない理由をもとに、そのうまくいかなさを解消できている事例を探します。
同じメディアや分野じゃなくても、さまざまなところから引用して参考にしました。

5. 繰り返す

あとは前の2つの工程「3.作業してみる」「4.しっくりこない要因をもとに改めてリサーチする」を行ったり来たりしながら、デザインをブラッシュアップしていきます。

リサーチで見た表現に影響を受けて採用したデザインも、改めて内容と照らし合わせたときに「何を伝えたいんだ?」となってしまうことがあります。複数案を出しているうちに目的への意識がうすくなってしまい、ただ見た目だけを良くする意図のないデザインになってしまっていました。洗い出したロゴに必要な要素とビジュアルを改めて見比べて、「言いたいことが伝わっているか」を都度確認することが大切だと思いました。

さいごに

ロゴデザインの制作過程におけるリサーチの方法を紹介しました。

デザインはトライ&エラーだと思うので、制作しているデザインが何かしっくりこない時でも、「伝わる表現」を吟味するのを忘れずに、リサーチをうまく活用して取り組んでいきたいと思います。

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