ブラシツールの使い方

こんにちは、つしまです。先日、初めて筆文字のロゴを制作する機会があったので、筆文字の作り方を紹介しながらIllustratorのブラシツールについてまとめていこうと思います。

Illustratorで筆文字を作成するには以下の方法があります。

  1. 既存のフォントを使用する
  2. 手書きの筆文字を撮影して、トレースする
  3. ブラシツールで書く

今回はブラシツールを応用した3.の方法を紹介します。

目次

筆文字にしたいべースのテキストを用意する

最初からブラシで書いてもいいですが、まずは、筆文字にしたいテキストを文字ツールから用意します。筆者はこのテキストをパスでなぞって作っていくので、パスを見やすくするためにテキストの不透明度を下げておきます。なぞる時に邪魔にならないようにベースのテキストは⌘+2でロックしておきます。

ざっくりとパスでなぞる

先ほどロックしておいたテキストをペンツールでなぞります。筆で書いたような雰囲気を高めるために、ざっくりとパスをつけておきます。

パスにブラシを適用する

[ウィンドウ]メニューから[ブラシ]を選択し、[ブラシウィンドウ]を表示させます。先ほど作ったパスを選択した状態で、ブラシウィンドウのブラシ一覧からパスに適用したいブラシをクリックします。

また、アートブラシの向きを変えたいときは、向きを変えたいパスを選択した状態でペンツールに切り替え、パスの端のアンカーポイントをクリックすれば逆向きになります。アンカーポイントをクリックしてブラシの向きが変わる理由は、ブラシの始点と終点がクリックによって入れ替わるためです。

線幅やブラシの種類を調整する

最後に線幅やブラシの種類を調整して完成です。ブラシの太さは上部メニューの[線幅]から変えることができます。

全て同じブラシで作成するとフラットになってしまい、違和感のある文字に感じてしまいます。漢字の「とめ」や「はらい」を意識して種類を変えて使うようにすると、本当に筆で書いたような雰囲気がでると思います。

横のラインは太くして、縦のラインは細くなど、線を引くところに応じて法則をつけていくとリズムが生まれ、単調な雰囲気がなくなります。ブラシの種類によって雰囲気が違うので、色々組み合わせて使うのも面白いです。水彩ブラシなど、他のブラシ効果を併用したり、わざと墨汁の飛沫を表現したりすると、より良い仕上がりになりました。

さいごに

筆文字をテーマに「ブラシツール」の使い方についてまとめました。
筆文字はフォントを買ったり、実際に何枚も書いたりしなくても、イラレの機能だけで作ることできます。

アートブラシは、ブラシツールで線を引いたところに、あらかじめ登録しておいたアートワーク(図柄)を反映してくれるものなので、短時間で手軽に作れてしまいます。

筆のアートブラシはデフォルトで登録されていますが、自分だけのオリジナルのパターンでブラシを登録することもできます。

今まであまりブラシツールを使う機会がなかったので、手書き風にしたいときや、アナログ風にしたいときなど、うまく活用して表現の幅を広げていきたいです。

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