Photoshopで画像編集前に確認したい3つのこと

こんにちは、つしまです。今週はフォトレタッチや写真合成など、画像加工に尽力した1週間でした。そこで、カラーモードや画像解像度、ファイルの保存形式などを改めて確認したい思います。

今回の記事では、Photoshopを使って画像を編集する前に確認しておきたいポイントを3つまとめました。トラブル回避のためにも、今一度しっかりと理解しておきたいと思います。

目次

カラーモード

Photoshopで画像を開いた際に、初めに確認しておきたいのがカラーモードです。つい忘れてしまいがちですが、カラーモードは画像の使用用途によって変換するべきモードが異なるので、必ず確認するようにします。

カラーモードとはコンピュータ上での色の表現方法のことをいい、媒体やアプリケーションによって扱えるカラーモードが異なります。主に映像やWEBに適した「RGBカラー」や紙媒体に適した「CMYKカラー」を使用します。Photoshopでは画面上部メニューバーから[イメージ]>[モード]で確認することができます。現在選択しているカラーモードにはチェックマークが付いています。

RGBカラー

PCモニターなどのディスプレイを介して画像を表示する場合に使用されるカラーモードです。「光の三原色」と呼ばれるR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)を組み合わせることでさまざまな色を表現しています。

RGBカラーは、色を混ぜれば混ぜるほど明るくなる「加法混色」で、CMYKカラーより鮮やかな色や透き通るような色を作り出すことができます。

CMYKカラー

主に印刷物を作る際に使用されるカラーモードです。「色の三原色」と呼ばれるC(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)で色情報を管理しています。

CMYKカラーは、色を混ぜれば混ぜるほど暗くなる「減法混色」なので、インクジェットプリンターなどで印刷した場合に濁った色になってしまうことがあります。CMYKカラーを使う場合は、印刷した時の色の見え方を考慮するようにします。

その他のカラーモード

Photoshopでは前述した「RGBカラー」や「CMYKカラー」以外にも、いくつかのカラーモードを設定することができます。使用する場面は少ないですが、理解しておくようにしたいです。

モノクロ2階調

白と黒の2色のみで表現するカラーモードです。単純なイラストを白黒にしたい時や、手書きの文字をスキャンする際に向いています。

グレースケール

白と黒の中間色であるグレーの濃淡(グラデーション)で表現したカラーモードです。グレースケールの場合は、256階調で色を表す為、白・黒の2色のみで構成される白黒画像よりも、濃淡がある画像に仕上げることができます。

ダブルトーン

CMYKの4版のうち、2〜3版を使って色情報を管理するカラーモードです。2色印刷や3色印刷で指定するカラーモードで、黒以外の色を使ったモノクロ画像にできるので、印象的な写真を作ることができます。

インデックスカラー

最大256色を使用して8bit画像の色を表現するカラーモードです。GIF画像のような256色しか使用できない場合で使われるカラーモードで、色数が限られるため、データの容量を小さくすることが出来ます。

Labカラー

国際照明機関CIE(Commission International d’Eclairage)によって開発されたカラーモードです。人が認知できるすべての色域をカバーしたカラーモードで、デバイスによって色の見え方が異なるといった場合に有効です。

マルチチャンネル

チャンネルごとに個別の操作を行うことができるカラーモードです。チャンネルごとに 256 階調のグレースケールで色を表現するので、特殊な印刷をする場合に使用されます。

画像のピクセル数と解像度

カラーモードの次に確認しておきたいのが、画像のピクセル数と解像度です。メニューバー[イメージ]>[画像解像度]を選択し、画像解像度ダイアログを開くことでピクセル数と解像度を確認することができます。

解像度の考え方は前に書いたことがあるので深く触れませんが、WEBで使用される画像の解像度で最も多い設定が72ppiであり、画像を綺麗に印刷する場合では300〜350ppi程度の解像度が必要ということは覚えておきたいです。

ファイルの保存形式

さいごに、Photoshopでは編集した画像をさまざまな形式で保存することができます。ファイルの保存形式によって画像の見え方や編集方法が異なるので形式ごとの特徴をしっかりと押さえておきたいです。

PSD形式

Photoshopで再編集が可能で、レイヤーも統合されず、入稿データとしても使えるデータ形式です。

Photoshop EPS形式

ベクターデータとビットマップデータを組み合わせた画像を保存することができるデータ形式です。

JPEG形式

写真など細かな階調表現を持つ画像を圧縮して保存する場合に広く使用されているファイル形式です。

TIFF形式

画像データを圧縮せずに保存するデータ形式です。

PNG形式

透明・半透明機能が使えるデータ形式です。

さいごに

今回の記事ではPhotoshopで画像を編集する前に確認しておきたい3つのポイントをまとめました。目的や用途によって適したカラーモード、解像度、ファイル形式を選べるようにしておきたいです。

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