こんにちは、つしまです。今週はDMハガキを作成しました。そこで「シズル感」という言葉を初めて知ったので、言葉の意味と演出方法について詳しくまとめていこうと思います。
シズル感とは
シズル感とは、特定の状態や状況を指す言葉ではないものの、一般的に食べ物の写真に使われることが多く「新鮮さ」や「みずみずしさ」「鮮やかさ」など顧客の購買意欲を刺激するような表現方法のことを言います。
「シズル」は英語の「sizzle」という単語が語源となっています。sizzleの意味は、「ジュージューする」。例えば、ステーキのCMを作る際、単に焼いた肉を置くよりも、フライパンでジュージューと音を立てながら調理されるステーキの様子を映した方が、より見る人の食欲を掻き立てます。
ステーキを焼くときの音や、カットされた肉から溢れ出る肉汁、焼きたての食べ物から出る湯気など、見ていて食欲がさらに掻き立てられるような表現を「シズル感」と呼びます。
- 商品の魅力を演出し、購買意欲を刺激する広告表現のこと
- 食べ物や飲み物に対して使用されることが多い
- 肉が調理される際の音を表す「sizzle」を由来とする言葉
シズル感のある参考Webサイト4例
①奥行きを持たせてダイナミックさを表現
シャンプーを、水しぶきと組み合わせた躍動感のある写真が目を惹きます。
実際のページを見てみると、マウスのスクロールに合わせて商品や水が流れていくように移動するので、より奥行きを感じる仕掛けになっています。写真に陰影が入っているので、まるでWeb上に物が実体を持って浮かんでいるかのような、立体感を感じます。
②ふわっと漂う湯気で空気感を伝える
メインビジュアルの上に、湯気がゆっくりと動いています。そのまま写真だけを置くよりも、湯気がふわっと漂う様子を演出することでサウナの温度感がよりリアルに伝わってきます。
③波紋の効果で質感を表現
サイトを開くタイミングで、画面上に静かな波紋が広がります。控えめながら、こだわりの水への質感を効果的に伝える、シズル感たっぷりの表現となっています。
④動画を用いて効果的にアピール
Webサイトにおいてシズル感を出したい場合の、スタンダードな方法が動画です。上記のサイトは開くと動画がスタートし、食材を見せたり調理中の手元を映したり、手料理の臨場感をたっぷりと見せています。
さいごに
食品においてシズル感を出すための例としては「湯気」や「水滴」がわかりやすくて有名ですが、「シズル感」は食品だけではなく、車なら「スピード感」やボディの「艶感」、鞄や靴などの革製品なら「革の質感」、アクセサリーなら金属の「光沢感」など多岐にわたって使われています。
商品の特徴に合わせて「シズル感」をうまく表現して、購買欲につなげていきたいです。