のぼり旗デザインの工夫

こんにちは、つしまです。今週は初めてのぼり旗のデザインを考えました。デザインの参考に既存ののぼりデザインを調べてみると、共通している点がいくつかあったのでまとめようと思います。

目次

目立つのぼりの配色例

目立つのぼり=派手な色と考えがちですが、文字と背景の色の組み合わせを考えないと、かえって見づらくなってしまいます。遠くから見ても注目を集めるためには、デザインの目的に合わせた色選びが重要です。

色数を多くするとわかりづらいため、モノトーンを含めシンプルに2~3色のみを意識した配色だと、まとまりができ文字も読みやすく、見栄えの印象も良くなります。また、人が無意識でも目につきやすい色としては、赤や黄色などがよく使われています。

「見やすさ」を上げるためには背景と文字の配色が大事になってきます。いくら目立つ色でも赤やオレンジの暖色系の組み合わせだと打ち消し合うため、ぼやけたイメージになってしまいます。色相環上で反対の組み合わせである「補色」を使うなどするとインパクトのある配色になります。

周囲の景観との兼ね合いにも注意

のぼりを特に目立たせるには、設置場所の景観と同化しないようにするのも注意が必要です。

例えば、外壁が白色の建物の前に白っぽい旗を立てると、色が外壁と同化してしまい目立たなくなってしまいます。逆に、のぼりを設置する建物や道路で使っていない色ののぼり旗にすることで、はっきりと目立つのぼり旗になります。風景と同化しないように、設置する場所を予め想定した色とデザインの旗を製作するよう心がけたいです。

遠くから見ても伝わる文字数

情報が多すぎるとごちゃごちゃした印象を与え、視認性が下がり、何を伝えたいのか意味が分かりづらくなってしまいます。走っている車や遠くからでものぼりの存在に気づくだけでなく、通行人が旗を見て書かれている内容を瞬間的に理解できる必要があります。

伝えたい情報はたくさんあると思いますが、シンプルに「SALE」など遠くから見ても何が言いたいのかわかるように、いちばん伝えたいメインコピーは、多くても7文字程度までに収まるよう工夫されているデザインが多かったです。

見る側がイメージしやすい写真やイラスト

文字だけのデザインもシンプルで分かりやすいですが、より宣伝効果を上げるにはイラストや写真を入れて作ることも一つの手段です。

例えば、同じ食品ののぼりでも、左側はデザインの工夫はされていますが情報が文字だけのためイメージしづらいかもしれません。右側のデザインのように、思わず食べたくなるような実際の商品の写真を入れてみると印象もガラッと変わり、想像がしやすいです。

さいごに

「目立たせたい」ということはどのデザインにも共通して言える大切なことですが、その中でものぼりの良さをより効果的に利用するには、下記の3つの観点に注意してデザインすることが重要だと思いました。

  • 視認性…パッと見たときの認識のしやすさ
  • 誘目性…人目の引きやすさ
  • 可読性…文字や文章の読みやすさ

例えば、看板に書かれている飲食店のメニューを例にとると、瞬間的に理解できる場合は視認性が高いと言えます。色はもちろん、文字に縁をつけたり注目させたい一部の文字を大きくしたりといった工夫ができます。

誘目性は、特に周りを意識していない人がふとした時に看板に目が行くといった場合に誘目性が高いと言えます。誘目性が高いものは一般的に高彩度色、暖色系と言われています。

可読性は、文字の読みやすさです。小さい文字でたくさんの情報を載せるよりも、大きい文字で短くわかりやすい情報を載せる方が、可読性が高いと言えます。

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