こんにちは、つしまです。今週は画像をきれいにしたり、写真の一部を合成させたりと写真の加工を行いました。そこで今回は写真の中で一部の要素の位置を変えたり、複製したりする方法についてまとめようと思います。コンテンツに応じた移動ツールもコピースタンプツールも自分の意図した通りに編集する時に欠かせない機能です。
コンテンツに応じた移動ツール
オプションバーの見方
ツールパネルから[コンテンツに応じた移動ツール]を選択します。画面上部のオプションバーで[モード:移動]を選択、[全レイヤーを対象]と[ドロップ時に変形]にチェックを入れます。
[構造]は1~7の数値を入力できます。数値が高くなるほど、選択した部分の画像を忠実に再現します。

- [移動]を選択すると純粋に選択範囲内の対象物がドラッグ先に移動します。一方で[拡張]を選択すると、移動対象物がドラッグ先に移動するだけでなく元あった場所にも残ります。つまり、複製されます。
- オプションバーの[ドロップ時に変形]にチェックを入れた場合、対象を移動させたときにサイズを変更することができます。ドロップしたとき、バウンティングボックスが表示されるので、ハンドルをドラックしながら変形させます。
コンテンツに応じた移動ツールの使い方

- 動かしたいオブジェクトを囲む
ツールパネルから[コンテンツに応じた移動ツール]を選択した状態で、写真内の移動対象をドラッグして大まかに囲みます。これで選択範囲が作られます。

- 移動したい位置までドラッグ
次に選択範囲の中心あたりから移動させたい位置までオブジェクトをドラッグします。移動できたら、⌘+Dで選択範囲を解除して完了です。

- 修復ブラシツールで微調整
写真によっては[コンテンツに応じた移動ツール]だけで違和感なく自然にできますが、拡大してみるとオブジェクトと背景の境目が目立つ場合は[修復ブラシツール]でなめらかにします。
まず、背景の濃い部分をoptionを押しながらクリックしてサンプリングします。次にサンプルを取った部分と境目が気になる部分をブラシで塗るようにぐるぐるとドラッグします。すると、境界が滑らかになっていくのでこれを境界全体で行います。

- 境目が目立たなくなったら完成
はっきりしていた境界がだいぶ自然になりました。一部分が消えずに残ってしまったところは、コピースタンプツールで微調整しました。
コピースタンプツール
指定した範囲をコピーして目的の位置でペーストすると、スタンプを押すように簡単に消すことができるツールです。フォトショップで不要なものを消すときに使うツールとして紹介したことのあるコピースタンプツールですが、[サンプリングポイント]によっては対象を増やすこともできます。

- 対象を消す
赤い点線内の鳥のいない空の背景部分「サンプリングポイント」を[option]キーを押しながらクリックし、一番下の鳥の上でもう1度クリックすると背景がペーストされ、一番下の鳥を消すことができます。

- 対象を増やす
赤い点線内の鳥「サンプリングポイント」を[option]キーを押しながらクリックして、任意の位置でもう1度クリックすると複製されます。
さいごに
写真の一部を移動(複製)する方法は様々ありますが、この記事では主に[コンテンツに応じた移動ツール]を使った方法をまとめました。周囲の色がそんなに複雑ではない場合、比較的かんたんに移動させることができる方法です。効果的に使って作業を効率化させたいです。